ベネトリン吸入液の使い方

ベネトリン吸入液の使い方や、気をつけること

ベネトリン吸入液とは、サルブタモール硫酸塩を有効成分とする薬です。

サルブタモール硫酸塩は、気管支平滑筋にある交感神経を刺激する作用があります。
この作用によって、気管支を拡張して呼吸を楽にする効果があります。こうした効果から、喘息や気管支炎の治療に用いられます。

喘息とは、アレルギー反応等によって気管支が狭くなるという疾患です。
気管支炎は微生物に感染する等して、気管支に炎症を起こしてしまう疾患です。
喘息も気管支炎も呼吸が苦しくなるケースが多いので、人工的に気管支を拡張する治療が必要になります。

ベネトリン吸入液の使い方についてですが、この薬はその名の通りに吸入をするタイプの薬になります。
専用の吸入器を使って、深呼吸をしながら吸入をします。

成人の場合には、1回0.3～0.5mlを吸入するのが基本です。
ただ、年齢等によって用量や用法は異なってくるので、必ず医師の指示に従って使う事が大切です。

また、この薬は決まった時間に吸入をするのですが、吸入を忘れた場合には気付いた時点で吸入を行なうようにします。

ただし、次の吸入時間が迫っている場合には、1回分の吸入は行なわない事が大切です。
くれぐれも、2回分を1回で吸入しないようにします。

ベネトリン吸入液は高い効果を期待出来る薬です。
しかし、その反面で気をつけること等もあるので、心得ておく事も大切です。

一つ目の気をつけることとしては、使用に注意が必要な人がいることが挙げられます。
この薬には交感神経を興奮させる作用があります。
そのため、高血圧や心臓病等の持病がある人は、使用前に医師に相談する事が重要です。

二つ目の気をつけることは、副作用に関してです。
この薬の代表的な副作用としては、手の震えや動悸等が起きる場合があります。
またごく稀に、脈の乱れや筋力の低下等といった重い副作用が起きる場合もあります。
そのため、服用していて何等かの違和感を感じた場合には、速やかに医師に相談してください。

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