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産後でも妊娠するって本当?避妊でピルを服用するのはOK?

      2018/10/01

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「産後は妊娠しない」と思っている人もいますが、そんなことはありません。出産して間もないうちでも、妊娠する可能性はあります。そのため、産後すぐの妊娠を望まないのであれば避妊は必要不可欠。うっかり避妊を怠って妊娠してしまうと、将来の家族計画が狂ってしまいます。
 
避妊方法として最も確実だといわれるのは、ピルです。では、産後すぐでもピルを飲むことは可能なのでしょうか。ここでは、産後にピルを服用できるのかどうか、そしてピル以外の産後の避妊方法についてまとめました。

 

産後の避妊にピルは使えるの?

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妊娠中と同様に、産後も身体にはよく気を配らなければいけません。身体に出産のダメージが残っているほか、授乳している場合は摂取したものが母乳に移行する可能性があります。ここではまず、産後の避妊にピルを使えるのかどうかについてみていきましょう。

ピルについて

ピルは「経口避妊薬」と呼ばれている通り、飲むことで効果を得られる避妊薬です。女性ホルモンである「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が含まれており、体内のホルモンバランスをコントロールすることにより妊娠を防ぎます。
 
日本はピルの使用率が低く、避妊方法としてはコンドームが圧倒的な差で1位となっています。しかしピルの避妊効果は非常に高く、正しく服用した場合の避妊失敗率はわずか0.3%。さらにピルには生理痛の軽減や肌荒れの解消などのうれしい副効果があり、欧米諸国では多くの女性が服用しています。
 
ピルの避妊効果をしっかりと得るために大切なのは、毎日同じ時間に1錠ずつ服用するということ。うっかり飲み忘れてしまうと、避妊に失敗してしまうことがあります。服薬サポートアプリと使うなどして、飲み忘れをしないように気を付けましょう。

産後は妊娠しやすい?

出産してすぐに生理はありません。これは、プロラクチンという排卵を抑制する働きのあるホルモンが多く分泌されるためです。しかし、妊娠できる準備が整ってプロラクチンの量が低下するとまた生理が再開します。産後に生理が始まるまでの平均的な期間は、6~12カ月ほど。ただし、この期間には人によって大きく差があります。
 
早い人だと、産後1カ月で生理が再開することもあります。あまりに早いと心配になってしまう人もいるかもしれませんが、これは身体が順調に回復して妊娠できる状態に戻ったということ。特に問題はないといえるでしょう。
 
一方で、産後1年以上経ってからやっと生理再開というケースもあります。生理の再開が遅くなる原因の1つは、母乳育児です。授乳をしているとプロラクチンの分泌が多くなるため、結果として生理になりにくくなるのです。
このように、産後に妊娠できる身体になるまでの期間には個人差があります。そして、ここで気になるのが「産後は妊娠しやすいのか」ということだと思います。
 
結論からいうと、産後は比較的妊娠しやすい状態になっているといえます。これは、出産したことによって子宮や卵管がきれいな状態になっているため。流産した後に妊娠しやすいのと同じ原理だといえるでしょう。
 
なお、産後に生理が再開していなくても妊娠することもあります。産後初めての排卵で受精することによって妊娠するというケースです。生理が再開していないと「妊娠する可能性はない」と判断してしまいがちですが、これは間違い。産後で生理がない状態でも、妊娠を望まないのであれば必ず避妊をしなければいけません。

ピルの服用条件

ピルは身体のホルモンバランスに大きく影響する薬であり、誰でも服用できるわけではありません。そのため、服用するときには必ず服用条件を確認する必要があります。
 
まず、一般的に避妊目的で使用されるピルは「妊婦や授乳婦に使用してはいけない」とされています。これは、ピルの服用による胎児や母乳への影響が明らかになっていないため。授乳婦がピルを服用することによりピルの成分が母乳に移行し、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性はゼロではありません。
 
また、ピルには乳汁分泌を抑制するという作用もあります。この点から考えても、授乳婦がピルを服用するのはデメリットが大きすぎるといえるでしょう。

どれくらいすれば使える?

母乳育児をしている場合は、授乳が終了し次第ピルの服用が可能になります。また最初から粉ミルクで育てている場合は、産後21日目以降であればピルを服用して問題ありません。
 
ただし、「ピルを服用したいから」という理由で授乳をやめるのはおすすめしません。なぜなら、母乳は赤ちゃんにとって最高の食事だからです。栄養面において完璧であるだけではなく、免疫機能を高める、豊かな味覚が育てられるなどの効果もあります。さらに母乳育児をしていると自然にスキンシップが取れるため、身体だけではなく心も栄養でいっぱいになります。
 
母乳が赤ちゃんにとって重要である以上、避妊目的でピルを飲むためだけに授乳をやめるのは合理的ではありません。授乳をしていてピルが飲めないのであれば、他の方法で避妊することをおすすめします。

 

出産後におすすめの避妊具とは?

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ピルの服用条件を満たせない場合は、ピル以外の方法で避妊する必要があります。とはいっても、基礎体温法などは確実性が低く避妊法とはいえません。正しい知識に基づいて、効果のある避妊方法を実践しましょう。ここでは、産後の女性におすすめの避妊具をご紹介します。

避妊具①コンドーム

コンドームは男性のペニスに被せて使う薄いゴムで、日本で最も使われている避妊具です。どこでも安価で入手することができ、使い方も簡単。避妊に効果があるのはもちろんのこと、性感染症の予防にも効果があります。
 
ただし、コンドームを使うにあたって気を付けたいのは装着ミスや破損などです。コンドームを正しく使用した場合の失敗率は2%と非常に低い数字ですが、実際の失敗率は18%。理想的な使い方を守れていない人が多いということがよく分かります。今一度、正しい使い方を確認してみるといいでしょう。
 
なお、特に男性は産後の妊娠について知識があいまいな場合が少なくありません。しかし、コンドームで避妊するためには男性側の協力が不可欠。産後でも妊娠の可能性があることをしっかり説明し、しっかりコンドームを着用してもらいましょう。

避妊具②子宮内避妊具(IUD)

あえてコンドームの欠点を挙げるとすれば、女性主体での避妊ができないということ、そして性行為のたびに装着が必要だということです。長期間での避妊をしたいのであれば、子宮内避妊具(IUD)がおすすめです。
 
子宮内避妊具(IUD)は、子宮内に小さな器具を入れて受精や着床を防ぐことによって避妊効果を発揮します。正しく装着されていれば、数カ月、数年単位での避妊が可能になります。数ある避妊方法の中でもピルに次いで避妊効果が高く、信頼できる避妊方法です。
 
子宮が開きにくい未妊婦にはあまりすすめられない子宮内避妊具(IUD)ですが、産後であれば子宮が開きやすいため無理なく装着できます。なお、平均的な処置料は3万円ほど。一度の処置で長期間避妊ができると考えれば、それほど高くはないといえるのではないでしょうか。
 
なお心配なのは「また妊娠できるか」ということだと思いますが、子宮内避妊具(IUD)を抜き取る処置をすれば妊娠できるので問題ありません。「次の子供は数年後」と考えている人に特に向いている避妊具だといえるでしょう。

不妊手術をするという方法も

出産を終えてこれ以上子供を産むつもりがないのであれば、不妊手術を受けるのも選択肢の1つです。不妊手術を受ければ、その後は妊娠するほぼゼロです。200人に1人ほどの確率で不妊手術後に妊娠する人がいるため100%とはいえないものの、他の避妊方法とその効果は段違いです。「避妊」というものからはほぼ解放されるといっていいでしょう。
 
実施されるのは「卵管結紮」と呼ばれる手術で、卵管を糸で縛って固定するなどして妊娠を防ぎます。手術を受ける前には入院することがほとんどであるため、前もって手術日を決めておく必要があります。気になる費用は、入院費用も含めると20万円ほど。この他にも、薬代や処置代などがかかります。
 
不妊手術をするにあたって考えなければいけないのは、「本当にもう子供はいらないのか」ということです。後から気が変わって子供が欲しいと思っても、手術を受けた後であればもう手遅れ。不妊手術を検討するのであれば、家族と何度もよく話し合って決めるようにしましょう。

 

家族のためにも産後は確実な避妊を

それぞれの家庭で、子供は何人産みたい、いつ頃産みたいなどの家族計画があると思います。幸せな家庭を築くためには、これはとても大切なこと。無計画に子供を産んでしまうと、子供を不幸な目に遭わせてしまうこともあります。親としては、これだけは絶対に避けなければいけません。
 
しかし、産後もすぐに妊娠することがあるということを知らない人は意外とたくさんいます。そのために避妊をせずに性行為をして妊娠してしまうと、家族計画が狂うことになりかねません。初めから年子を望んでいるのであれば問題ありませんが、そうでなければ一大事。経済面など、いろいろな部分に影響が出てきてしまいます。
 
このような事態を避けるためには、やはりしっかりと避妊することが大切です。服用条件を満たすことができるのであれば、おすすめはピル。正しい服用方法を守りさえすれば、かなりの確率で妊娠を阻止できます。
また、ピルを飲めない場合でもコンドームや子宮内避妊具(IUD)、不妊手術など、いろいろな避妊方法があります。たとえ生理が再開されていなくても、油断は禁物。パートナーと話し合って、しっかりと避妊を行いましょう。
 
出産は、とても幸せなことです。だからこそ、産後に家族設計を狂わすことがあってはなりません。計画的に、しっかりと避妊するようにしてくださいね。

 - 婦人・女性の悩み


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