緊張で悩んでいるあなたに！インデラルの効果とは

2017/09/29

緊張しやすくて悩んでいる人は結構いらっしゃるのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのが、緊張を和らげる効果があるインデラルです。ここではインデラルのメカニズムや緊張緩和の効果、服用方法、注意点などについてまとめました。

インデラルのメカニズムとは？

インデラルの主成分はプロプラノロールで、その作用は「β受容体遮断」です。β受容体にはβ1受容体、β2受容体、β3受容体の3種類ありますが、インデラルは非選択的にβ受容体を遮断します。

β1受容体は心臓に多く分布しており、これが刺激されることによって心拍数増加や心臓の収縮力増加が起こります。インデラルでβ1受容体を遮断するとこれらの機能を抑制することができるため、インデラルは狭心症の発作抑制などの目的で使用されます。

β2受容体は肺などに存在している受容体です。これが刺激されると気管支が拡張するので、インデラルによってβ2受容体が遮断されると気管支が収縮します。そのため、インデラルは喘息患者には禁忌となっています。

インデラルは緊張対策に効果的！

大勢の前に立ったときや重大な局面にあるとき、あるいは強いプレッシャーを感じたときには、病気があるわけでもないのに心臓のドキドキが止まらなくなりますよね。「落ち着こう！」「リラックスしよう！」と思っても、心臓のドキドキはひどくなるばかり…。この現象は、一体どのようにして起こるのでしょうか。

緊張したときの症状には、私たちの体内にある神経伝達物質「ノルアドレナリン」が関係しています。ノルアドレナリンはβ受容体に結合して交感神経を刺激する物質で、不安や緊張などを感じたときに分泌されます。そして交感神経には血圧上昇、心機能亢進、気管支拡張などの働きがあるため、緊張すると心臓の鼓動が早くなったり息切れしやすくなったりするのです。

そのため、緊張を和らげるためには交感神経を落ち着けて副交感神経を優位にする必要があります。前述したように、インデラルにはβ受容体を遮断する作用があるため、分泌されたノルアドレナリンが交感神経を刺激するのを妨げてくれます。そのためインデラルを飲むと交感神経の興奮が抑えられ、気持ちを落ち着けることができるのです。

医療機関では、インデラルは主に高血圧や狭心症の治療薬として使われています。しかし、適応外ではありますがあがり症で悩む人に対して精神科で処方されるケースもあるようです。このことからも、インデラルは緊張対策に有効だといえるでしょう。

インデラルの服用方法

インデラルは服用する目的によって服用方法が異なります。緊張緩和を目的として服用するときには、効果を得たい場面の30分～1時間半ほど前に10㎎～40㎎服用しましょう。人によっては効果が強く出ることも考えられるので、初めて使うときには10㎎服用してください。その服用量で効果が不十分なようであれば、様子をみながら少しずつ量を調節するとよいでしょう。

インデラルを服用できない人

インデラルは緊張を緩和するために有効な薬ですが、非選択的にβ受容体を遮断することもあり服用できないケースも少なくありません。自己判断で服用するときには、まずはインデラルを飲んでも問題ないかどうかを確認してください。

禁忌

インデラルは、禁忌の多い医薬品です。喘息の恐れがある人や糖尿病性ケトアシドーシスや代謝性アシドーシスがある人、徐脈や房室ブロック、洞房ブロックがある人、心源性ショックがある人、うっ血性心不全がある人、低血圧症の人、絶食状態の人、重度の抹梢循環障害がある人、褐色細胞腫があり未治療の人、異形狭心症の人、リザトリプタン安息香酸塩を服用している人はインデラルを服用できません。

妊婦

妊娠している人や妊娠している可能性がある人はインデラルを服用しないようにしましょう。妊娠中にインデラルを服用すると、新生児が発育遅延や血糖値低下、呼吸抑制などに陥る恐れがあります。

授乳婦

インデラルは母乳に移行する医薬品です。授乳中はインデラルを飲まないこと、あるいはインデラルを服用するときは授乳を中止することが大切です。

小児

インデラルの小児に対する安全性は確立されていません。子供があがり症で悩んでいても、自己判断でインデラルを服用させることはやめましょう。

インデラルの購入方法

インデラルを手に入れるためには、医師の診察を受けて処方せんをもらう必要があります。しかし、緊張を和らげる目的で病院に行くのはなかなか勇気がいるかもしれません。また、緊張緩和目的でのインデラルの服用は適応外のため、病院に行っても処方してもらえるとは限りません。

緊張対策としてインデラルを飲みたいのであれば、個人輸入がおすすめです。個人輸入なら、病院に行く手間がかからないうえにネットで簡単に取り寄せることができます。なお、インデラルは医薬品なので使い方等には十分に気を付けてくださいね。