妊娠中、妊活中にレボフロキサシン(クラビット)を服用してしまった。影響はある?
一般的に妊娠中に薬は飲んではいけないという認識も持っている方も多いと思いますが、もし薬を飲んでしまった場合に、一番気になるのは、お腹にいる胎児への影響です。ここでは、妊娠中や妊活中に感染症などの治療に多く使われる、レボフロキサシン(クラビット)を服用してしまった場合の胎児への影響についてまとめました。
レボフロキサシン(クラビット)の作用メカニズム
レボフロキサシン(クラビット)は、「ニューキノロン系抗菌薬」に分類される抗菌薬です。その作用メカニズムはDNA合成阻害で、細菌がDNAを複製するときに必要なDNAジャイレースを阻害することによって抗菌作用を発揮します。感染症全般に効果を示すため、膀胱炎や中耳炎、肺炎などをはじめとした多くの疾患の治療に用いられています。
妊娠中にレボフロキサシン(クラビット)を服用するのはOK?
妊娠中、あるいは妊活中の女性にとって気になるのは「レボフロキサシン(クラビット)は胎児に影響を与えるのか」ということだと思います。薬の情報を得るときに最も頼りになるのは添付文書ですが、添付文書の禁忌に「妊娠又は妊娠している可能性のある婦人」とあります。つまり、妊娠している・妊娠の可能性がある女性はレボフロキサシン(クラビット)は服用してはいけないということです。
では、妊娠中の女性がレボフロキサシン(クラビット)を服用するとどのような影響があるのでしょうか。これに関しては、実ははっきりとは分かっていません。動物実験においては危険性が認められているものの、ヒトを対象とした実験で胎児への影響が明らかになっているわけではないようです。
とはいえ、妊娠中にレボフロキサシン(クラビット)を服用したときの安全性が確立されていないことは事実です。万が一胎児に影響が出たら取り返しがつかないので、自己判断で服用することは絶対にやめましょう。また、レボフロキサシン(クラビット)は母乳中に移行することが明らかになっています。授乳中は休薬する、休薬できない場合はミルクに替えるなどするようにしてください。
妊婦に薬が影響する時期
妊婦が薬を飲んだときの胎児への影響の出方は、妊娠周期によって異なります。まず、妊娠してから4週未満は「無影響期」と呼ばれています。まだ胎児の期間が作られていないため、基本的に薬の影響はないといわれています。
しかし、妊娠4週目から7週目は「絶対過敏期」となり、薬の影響が出やすくなります。薬によって奇形が起こる危険性が高いため、この時期は特に薬の服用に慎重にならなければいけません。なお8週目から11週目は「相対過敏期」、12週目から15週目は「比較過敏期」と呼ばれており、絶対過敏期ほどではないものの、薬によって奇形が起きる恐れがあります。
そして、妊娠中期以降は「潜在過敏期」となります。器官の形成が完了するため奇形の心配はほぼなくなりますが、薬の種類によっては胎児に悪影響を及ぼします。特に妊娠後期になると胎児が直接的な影響を受けやすくなるので、十分に注意しましょう。
妊娠中、妊活中に服用してしまったらどうすればいい?
「レボフロキサシン(クラビット)を飲んでいたら、実は妊娠していた」ということもあるかもしれません。妊娠初期は本人も妊娠していることに気が付かないため、これは無理もないことだと思います。
実際に、妊娠に気付かずにレボフロキサシン(クラビット)を飲んでしまったという女性は少なくありません。しかし、妊娠初期にレボフロキサシン(クラビット)を服用したことで胎児に影響が出る心配はほぼないようです。そのため、必要以上に神経質になる必要はありません。不安からくる心理的ストレスのほうが胎児には悪影響なので、あまり気にし過ぎないようにしましょう。
とはいえ、前述したようにレボフロキサシン(クラビット)は妊婦に禁忌となっており、絶対に安全ということはありません。心配な場合は、念のため病院に行って医師に相談してみてください。
妊婦にレボフロキサシン(クラビット)が処方されることも?
これまでに述べた通り、妊婦はレボフロキサシン(クラビット)を服用できません。しかし例外はあり、添付文書には「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び小児等に対しては、炭疽等の重篤な疾患に限り、治療上の有益性を考慮して投与すること」とあります。つまり、メリットがデメリットを上回った場合のみ服用できるということです。
しかし、この判断ができるのは医師のみです。間違っても、妊娠中に自己判断でレボフロキサシン(クラビット)を飲むことのないように注意してください。
妊娠中の服薬には細心の注意を
妊婦や妊娠の可能性がある女性に対して禁忌となっている医薬品は、レボフロキサシン(クラビット)の他にも数多くあります。うっかり薬を飲んでしまったことで、胎児に悪影響が出てしまうこともあります。
妊娠しているとき、あるいは妊娠している可能性があるときには、常に細心の注意を払うようにしましょう。どうしても薬を飲みたいときは、まずは病院で診てもらうようにしてくださいね。
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