膀胱炎になるとボルタレンを処方されるけど膀胱炎は治るの？

若い女性に多くみられる、膀胱炎。膀胱炎になって病院にかかると、ボルタレンが処方されることがよくあります。ボルタレンは、膀胱炎を治す効果があるのでしょうか。

なぜ膀胱炎になるとボルタレンをもらうの？

膀胱炎とは

膀胱炎は、大腸菌や腸球菌などの細菌が膀胱に侵入することにより発症します。女性の方が尿道が短いため男性に比べて発症しやすい傾向があり、五割の女性が一生に一度は発症するといわれています。

膀胱炎の原因

膀胱炎になる原因として多いのは、トイレを我慢しすぎることです。トイレを長時間我慢していると、尿の中で細菌が繁殖して炎症を起こしてしまいます。特に、体調不良やストレスなどで免疫力が落ちている時にはすぐに膀胱炎になってしまうので、注意が必要です。

膀胱炎の症状

膀胱炎の主な症状には、残尿感、頻尿、血尿や白濁尿、そして排尿痛などがあります。膀胱炎になると、排尿後にもかかわらず膀胱内に尿が残っているように感じてしまうことがあります。この残尿感は、膀胱が過敏になっていることにより生じます。

また、１日に何度もトイレに行きたくなる頻尿も、膀胱が過敏になっていることが原因です。ひどい場合には、尿を出した数分後にまた尿意を感じてしまいます。

血尿や白濁尿も、膀胱炎によくある症状です。膀胱内部が傷ついてしまうと、血尿になることがあります。また、細菌と戦った白血球が死骸として尿と一緒に排出されると白濁尿となります。

そして、排尿痛です。膀胱炎になると、排尿後や排尿時にヒリヒリとした強い痛みを感じることがあります。炎症が起きているので、少しの刺激で痛みを感じてしまうのです。ボルタレンは、この痛みに対処するために処方されます。

ボルタレンは膀胱炎を治す薬なの？

ボルタレンは、膀胱炎になった時にしばしば処方されます。しかし膀胱炎を治す薬ではありません。膀胱炎に伴う、排尿痛をおさえるための薬です。

ボルタレンとは

ボルタレンは、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）のひとつです。抗炎症作用や鎮痛作用、解熱作用などがあり、幅広い症状に対して使用されます。

非ステロイド性抗炎症薬には、ボルタレン以外にもロキソニンやバファリン、イブなどがあります。ボルタレンの特徴は、その中でも特に効果が強いということです。そのため、膀胱炎の激痛にも効果があります。

また、３０分以内に速やかに効果を現すのも特徴のひとつです。ただし、胃腸症状を中心とした副作用も強めなので、その点については注意が必要です。

ボルタレンの作用機序

人間の体内では、痛み物質が生成されるために痛みを感じます。ボルタレンは、この痛み物質の生成を阻害することにより鎮痛効果を発揮します。

体が炎症を起こすと、その部位でプロスタグランジンという痛み物質が生成されます。このプラスタグランジンは、アラキドン酸をもとに作られます。

アラキドン酸からプロスタグランジンを合成する時に必要なのが、シクロオキシゲナーゼという酵素。ボルタレンは、このシクロオキシゲナーゼを阻害することによりプロスタグランジン合成を妨げ、体の痛みを取り除きます。

膀胱炎を治す薬は？

膀胱炎を治すためには、炎症の原因となっている細菌を殺す必要があります。そのために処方されるのは、ニューキノロン系剤、セフェム系剤、ペニシリン系剤の抗生物質です。

ニューキノロン系剤は、大腸菌に対して強い効果を発揮します。膀胱炎の原因菌としては大腸菌が７０％から９５％を占めているため、ニューキノロン系剤は膀胱炎に対する代表的な薬となっています。

セフェム系剤は副作用が弱く、妊婦にも比較的安全に投与することができます。幅広い最近に反応し、大腸菌にも効果があります。

ペニシリン系剤は、グラム陽性菌などに効果を発揮します。しかし、耐性菌が増えてきているのがペニシリン系剤を使用するデメリットです。これに対し、ニューキノロン系剤やセフェム系剤の耐性菌は現在ほとんどいないといわれています。

抗生物質は、大なり小なり胃腸に負担がかかる傾向があります。そのため、医師の判断によっては抗生物質だけではなく胃の調子を整える薬が処方されることもあります。

ボルタレンが切れてしまったらネットで買うのもあり！

膀胱炎に伴う排尿痛は、場合によっては非常に激痛です。まだ膀胱炎が治りきっていない時に、痛み止めのボルタレンが切れてしまったら大変ですよね。

しかし、痛み止めをもらうためだけに病院に行く時間はないという人もいると思います。そのような場合は、ネットでボルタレンを購入することをおすすめします。

ボルタレンは、非ステロイド系の抗炎症薬の中でも特に効果が高い薬です。また、鎮痛剤の中でもトップのシェアを誇っており、安心して使用することができます。

上手にボルタレンを使用して、ストレスなく膀胱炎と付き合っていきましょう。もちろん、副作用の胃腸症状などが出たら服用を中止し、ひどい場合には医師に診てもらってください。

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