クラビット500㎎はクラミジアにどんな効果があるの？

2017/11/28 2017/11/29

クラビット500㎎は、多くの感染症の治療のために医療機関で幅広く使用されている薬です。そして、そんなクラビット500㎎はクラミジアに対しても効果を発揮します。ここではクラミジアおよびクラビット500㎎についてご紹介します。

クラミジアってどんな病気？

クラミジアは多くの人が発症する病気のため、その名前は耳にしたことがあるという人が多いと思います。ここではまず、クラミジアという病気について詳しくみていきましょう。

感染者の多い性感染症

クラミジアは、日本でもっとも感染する人が多い性感染症です。性感染症としては他にも淋菌感染症や尖圭コンジローマ、性器ヘルペスウイルス感染症などがありますが、それらの性感染症と比べてもクラミジアの感染者数は相当に多いとされています。平成28年の感染報告数は、全国で約2万5千人。感染を自覚していない人もいることを考えると、実際の感染者数はこれよりもずっと多いといえるでしょう。

特にクラミジアの感染者が多いのは20代前半で、女性の罹患率は男性の約2倍となっています。また、最近では性体験をする年齢が早まっているため10代での感染者も少なくありません。クラミジアに感染している高校生も多くいるようです。

クラミジアの感染経路

クラミジアは、すでにクラミジアに感染している人と性交渉をすることによって感染します。特にコンドームを使わずに性交渉を行うと感染率が高く、1度の性交渉で50%の確率で感染するといわれています。
また、オーラルセックスによって喉にクラミジア感染を起こしてしまうケースもあります。そして、咽頭クラミジアに感染した人が他の人の性器にクラミジアを移して感染を広げてしまうこともあります。咽頭クラミジアの場合、ディープキスでさえ感染の機会となりうるので十分に気を付けなければいけません。

もちろん、性交渉やオーラルセックス、ディープキスの相手がクラミジアに感染していなければクラミジア感染は起こりません。しかしながら、クラミジアに感染していることに本人も気付いていないということは多くあります。一度でも経験があれば、クラミジア感染の可能性はあるといっていいでしょう。

クラミジアの症状とは

クラミジアは、基本的に自然に治癒する感染症ではありません。そのため、感染したときにはきちんと治療をする必要があります。以下の症状がみられたら、クラミジア感染を疑いましょう。

・女性のクラミジアの症状
おりものの異常や不正出血、下腹部痛、性交時痛、発熱、性器のかゆみなどが挙げられます。また、咽頭に感染した場合にはリンパ節が腫れることがあります。ただし、どちらにせよ初期は無症状であることが多いようです。

・男性のクラミジアの症状
尿道の違和感や排尿痛、性器のかゆみなどの症状が出ます。また、副睾丸のあたりが腫れることもあります。男性は女性に比べると自覚症状が出やすいといわれていますが、それでも自覚する人は約半数ほどにとどまっているようです。

クラミジアが悪化するとどうなるの？

クラミジアに感染しても症状が重篤でない場合は、つい病院に行かずに放置してしまいがちです。これには、性病に感染したことが恥ずかしいという心理的要因もあるのかもしれません。しかし、クラミジアが悪化すると子宮や前立腺、精管などの炎症にもつながってしまいます。そのため、最悪の場合は早産や不妊の原因となります。

また、クラミジア感染者は他の性感染症にもなりやすいといわれています。エイズや淋菌感染症になる人の割合は、なんと3～5倍にもなるそうです。このような事態を避けるためにも、クラミジアに感染したら早めに治療することが大切だといえるでしょう。

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クラビット500㎎はクラミジアに有効な抗菌薬

クラミジアの治療に効果的な抗菌薬として「クラビット500㎎」が挙げられます。クラビット500㎎はスペクトルが広い抗菌薬で多くの感染症の治療に用いられており、クラミジアの治療にも効果を発揮します。

クラビット500㎎は、ニューキノロン系抗菌薬に分類される抗菌薬です。ニューキノロン系抗菌薬は細菌のDNA合成を阻害するタイプの抗菌薬で、細菌のDNA合成のために必要なDNAジャイレースとトポイソメラーゼⅣを阻害します。ヒトはDNAジャイレースとトポイソメラーゼⅣをもっていないため、細菌だけに選択的に作用します。

ヒトに対する毒性が低いニューキノロン系抗菌薬は、多くの種類がある抗菌薬の中でも副作用が出にくく使いやすいといわれています。とはいえ、副作用が全くないというわけではありません。吐き気などの消化器系の副作用や不眠などの中枢神経系の副作用が出ることがあるので注意が必要です。
また、クラビット500㎎を服用したことによって光線過敏症を発症することがあります。特に長期的にクラビット500㎎を服用するときには、できるだけ紫外線を避けるようにしてください。

クラビット500㎎をクラミジアで使うときの飲み方

クラミジアを治療するためにクラビット500㎎を飲むときには、1日1回服用します。一般的な薬のように1日2～3回に分けて飲むわけではないので注意しましょう。また、用量を調節するためにクラビット250㎎やクラビット細粒10％が処方されることもあります。その場合も、1日1回服用という飲み方は変わりません。

クラビット500㎎を服用する日数としては、7～14日ほどが一般的なようです。クラビット500㎎が効き始める時間は人それぞれですが、効果が感じられないからといって独断で服用を中止することはやめましょう。きちんと指示された使用回数を守って飲むようにしてください。

クラビット500㎎がかかえる問題点

クラミジアをはじめとした多くの感染症に対して有効なクラビット500㎎ですが、最近では耐性菌の出現が大きな問題となっています。耐性菌とは、その薬に対して抵抗性をもつようになってしまった菌のことです。クラミジアに対して抵抗性をもった菌には、クラビット500㎎は効きません。そのため、クラビット500㎎以外の違う薬を用いて治療を行うことになります。

抗菌薬の使用を繰り返すと、どうしても耐性菌は出てきてしまいます。抗菌薬の歴史をさかのぼると、耐性菌の出現と新しい抗菌薬の開発を繰り返していることがわかります。大切なのは、少しでも耐性菌の出現を防ぐようにすること。クラビット500㎎は多くの感染症に有効でとても便利な薬ですが、安易に服用してはいけません。必要なときだけに、必要な回数だけ服用するようにしてください。

クラビット500㎎は通販で購入が可能

クラビット500㎎はドラッグストアや薬局で市販されている薬ではありません。処方箋医薬品に分類されているため、クラビット500㎎を服用したいのであれば病院に行って処方箋をもらう必要があります。しかし、なかなか病院に行く時間が取れないという人もいますよね。

病院に行くこと難しい場合は、クラビット500㎎を個人輸入しましょう。国内では処方箋がないと購入できないクラビット500㎎ですが、海外品を個人輸入することは可能です。個人輸入といっても難しいことは何もなく、個人輸入代行業者を利用するだけです。Amazonや楽天などの通販サイトでショッピングをするときと同じ要領でクラビット500㎎を購入できますよ。

個人輸入するときの注意点

どうしても病院に行けないという人にとっては、自宅から簡単に医薬品を購入できる個人輸入は強い味方です。しかし、個人輸入するときには様々な注意点があります。クラビット500㎎を個人輸入するのであれば、まずは注意点について確認するようにしてください。

必要な薬を誤る可能性がある

医師以外が病気を正しく診断することは非常に困難です。そのため、違う病気だと勘違いして間違った薬を服用してしまう可能性があります。たとえばクラミジアとよく似た症状を呈する病気として性カンジダ症が挙げられますが、性カンジダ症のときにクラビット500㎎を服用すると症状が悪化してしまいます。この点についてはよく留意する必要があるといえるでしょう。

医薬品副作用被害救済制度が適用されない

正しく医薬品を服用したとしても、副作用が出る可能性はゼロではありません。万が一副作用が出てしまったときのためにあるのが「医薬品副作用被害救済制度」で、国が治療費などを負担してくれます。しかし、これは正規のルートで医薬品を服用したときのみ適用されます。個人輸入した医薬品を服用して副作用が出ても、この制度を利用できません。

正規品が購入できないことがある

ネット上に出回っている医薬品の中には、正規品ではない医薬品も多く含まれています。劣悪な環境で製造された粗悪品もあれば、まったく効果のない偽造品もあります。特にバイアグラなどのED治療薬は、多くの偽造品が出回っていることで有名です。正規品以外の医薬品を服用してしまった場合、効果がないばかりか健康被害を被る可能性もあるといえるでしょう。